世の中に無駄なものはないのです。

虫垂炎、いわゆる盲腸、と呼ばれる病気があります。
これはその名の通り虫垂と呼ばれる腸の一部が炎症を起こす病気で
薬を服用して治療することもありますが特に機能していない部分として
手術で切除してしまうこともあります。

なお、（通常は放置できないほど痛いはずなのですが）痛み止めで
無理に抑えたりしてしまうと最悪腹膜炎を起こすこともありますので
早めに病院に罹りましょう。痛いというのは体の危険信号です。

この盲腸こと虫垂ですが、これまでは特に機能をしていないと
思われていましたが、実は腸内での免疫細胞を作り
細菌のバランスを取っている機能があるのではと発表がありました。
実際に虫垂を切除したマウスとそうでないマウスでを比較すると
腸内の最近のバランスが崩れており、免疫細胞も減っていたという事でした。
まだまだ研究段階ですが、これまではあまり必要ない扱いをされていた
虫垂もやはり大切だったのでしょう。

腸内の細菌バランスが崩れると食中りをしやすくなるほか、
からだ全体の体調が崩れるといった弊害もあり、とくに昨今の健康法では
腸内の細菌バランスを整えることが大事だといわれています。

たまに科学や生物学はそれまでの定説をひっくり返すような
論文も出てきますので面白いところです。


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