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株式会社シンフォネットTop>>三宅島でウグイスの生息数が減少しているそうです

三宅島でウグイスの生息数が減少しているそうです

ウグイスといえば、春になると鳴き声が聞こえることが多くなり
「春だな」と実感するきっかけになったりもする可愛い鳥ですが
そのウグイスが、今生息の危機にさらされている地域があるそうです。

その場所とは、東京都の三宅島で1980年代にネズミを駆除する
目的で持ち込まれたイタチが繁殖してしまい、その結果、ウグイスが
危機にさらされてしまっているそうです。

これは、国立科学博物館の調査で分かったことなのだそうで、この
調査を行ったのは、国立科学博物館の動物研究部の浜尾章二研究主幹と
慶応大の樋口広芳特任教授の研究グループだったそうです。

三宅島では、80年代にネズミ駆除の対策として、一部の住民がイタチを
放ったそうです。その後、イタチは繁殖を続けてしまい現在では生息数は
不明なのだそうですが「多い地域では日常的に目にする」ほどに繁殖して
しまっているそうです。

イタチが移入される前は、ウグイスがささやぶに作る巣の高さは平均で
0.61メートルだったそうなのですが、現在では平均で1.79メートルの
高さに巣を作るようになり、約3倍もの高さに巣を作るようになったのだそうです。
理由は、やはりイタチが巣を襲うことにあるようで、イタチから巣を
守るために高い位置に営巣するようになったとみられているのだとか。

三宅島はウグイスの生息密度が高い地域なのだそうですが、巣が高い
場所にあると今度は別の鳥類の目につきやすくなってしまい、実際に
カラスに捕食されるという被害が出ているといいます。

調査を行った浜尾研究主幹は「ウグイスが次世代を残しにくくなるだけでなく、
影響は生態系全体に及ぶ」として対策の必要性を指摘しているそうです。

イタチの駆除を行うのはなんだか可哀想な気もしますが、生息数が減って
しまっているウグイスが、安心して巣を作ることができる環境が戻って
来ると良いなと思います。

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