小笠原諸島に外来種のトカゲが侵入してしまったようです
小笠原諸島といえば、世界自然遺産に登録された場所という
イメージが強いのですが、現在「非常事態」宣言が出されるほどの
問題が起きてしまっているのだそうです。
その問題とは、小笠原諸島の無人島・兄島に外来種のトカゲの
侵入が確認された、というものだそうです。
侵入が確認されたのは「グリーンアノール」という外来種のトカゲだそうです。
グリーンアノールは、鮮やかな緑色をした体長約15センチほどの
北米産のトカゲなのだといいます。
米軍占領下の1960年代に貨物に紛れ込んだか、ペットとして持ち込まれた
ものが野生化し、有人の父島と母島には数百万匹が生息していると
推測されているそうです。
また、グリーンアノールは繁殖力が強いそうで、島固有の昆虫を食い荒らしてしまい、
90年代に小笠原にしか生息しない希少なチョウやトンボなどが姿を消して
しまった際にはその「主犯格」とみられ、両島では駆除が進められているそうです。
このトカゲが兄島でも固有の昆虫などを食い荒らしてしまうと、世界遺産としての
価値を傷つける恐れがあるといわれているそうで、事態が悪化してしまうと
「危機にさらされている世界遺産」に指定されてしまう可能性もあり、専門家で
作られている国の科学委員会は国内の自然遺産で初となる「非常事態」を宣言し、
環境省などが拡大を防ぐためのフェンスを設置したり、ゴキブリ捕獲用の粘着
シートなどのワナを仕掛けるなどして緊急の駆除対策に乗り出したといいます。
グリーンアノールを食べるクマネズミも、同じ外来種であるために駆除を進めた
結果、グリーンアノールが増えてしまったという見方もあるそうです。
駆除してしまうのはなんだか可哀想ですが、世界遺産を守るためには仕方ない
ことなのかなと思いました。
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