iPS細胞
今年、日本人の山中氏がノーベル生理学・医学賞を受賞した事は
まだ記憶に新しいです。
受賞の内容は少し難しいのですが、簡単に説明すると
成熟細胞が初期化され多能性をもつことの発見だそうです。
これはかなり大きな発見でありまして
難病に大いに役に立つそうです。
しかし、高度な機能と構造を持った組織や臓器レベル(心臓、脳、膵臓等)の再生は、実用化に程遠いのが実状ではあります。
何年もかけて研究や実験を重ねて人間への安全性が確かなものになってから
活用されていくとなると10年以上はかかる可能性もあります。
なぜ私がこの様なものに興味があるかというと
友人の母親が難病で完全に寝たきりになり、食事も取れなくなり
胃瘻の手術も受けています。
この病気は筋萎縮性側索硬化症という病気で筋肉の萎縮と筋力低下をきたす
神経変性疾患で、運動ニューロン病の一種です。
半数ほどが発症後3年から5年で呼吸筋麻痺により死亡すると言われており
治癒のための有効な治療法は確立されていないのだそうです。
呼吸器を用いれば延命は可能との事ですが、なんとも恐ろしい難病です。
手も足も動かせなくなり最終的には眼球で意志の確認をするそうですが
末期では眼球すら動かせなくなる可能性もあります。
生きていてこんなに辛い事があるでしょうか。
この病気はiPS細胞の援用による治療の可能性があるかもしれないのです。
一刻も早くこういった難病と言われる病気に役立つ日がくればいいのにと思い
友人の母親の回復を願わずにはいられません。