IP電話を利用して転送電話を無料にする
IP電話の企業への導入が進んでいます。
特に全国に支社や工場および事務所を持つような大企業では、
社内の通話の転送に利用されており、従来の電話回線を使用するのに比べて
大幅な通信費の削減に成功しています。
これまでは電話回線とコンピュータシステムに利用するIPネットワーク網の
両方にコストがかかっていましたが、コンピュータシステムと通話回線に
利用するネットワークを統一することで、無駄が省けるからです。
特に外部との通話を除き、社内のコミュニケーションに関しては、
IP電話を使用しても何の問題もありません。
技術的な黎明期は品質回線の問題などが不安視されることもありましたが、
既に実用レベルに到達しているため、本来は全ての通話用回線を
IPネットワークで入れ替えるべきです。
まだまだ社会全体では従来の電話回線が残っていますが、
光ファイバーの敷設に莫大なコストを投入して日本全国にネットワーク網を完成させていますので、
旧来の電話回線との入れ替えは既に可能です。
既得権益層の抵抗があるためなかなか入れ替えが進みませんが、
本来は国際的な競争力を高めるためにも国が先頭に立ってこのような意味のある
革新的な政策を推し進めるべきなのですが、日本という国自体が老齢期にあるため、
老人特有の変化に対する怖れが、国としての進歩を阻害しています。
せっかくの高品質の光回線網が無駄になっている現状がありますが、
企業が率先してこの状態に風穴を開けようとしている状況には
さすが、国際社会で競争している日本企業のしたたかさが現れています。