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最後に鳥居をくぐった人が1年間、全員分の厄を背負うというお祭り

先日、とあるバラエティ番組でちょっと変わったお祭りが
紹介されているのを見ました。
それは長野県の伊那市、山寺地区という地域にある「白山社
八幡社合殿」というところで行われるお祭りなのだそうですが、
「一番最後になってはいけない祭り」なのだそうです。

そのお祭りとは「山寺やきもち踊り」というそうで、踊りを奉納して
五穀豊穣、無病息災を願う伝統行事なのだといいます。しかも、
このお祭りは200年以上続いているそうで、長野県の選択無形民俗文化財に
指定されているのだとか。

このお祭りでは踊りを奉納する人と歌い手との役があるそうで、
踊りを奉納したら途中で宴をしてお酒を飲む、というようなことを
繰り返し行うのだそうです。そして、その踊りが全て終わると同時に
踊る人、歌う人とが一斉に走り出して鳥居の外へと向かうそうです。
この時に、鳥居をくぐるのが一番最後になってしまうと、その最後になった人が
1年間、全員分の厄を背負うのだそうです。

その番組では昨年も厄を背負ってしまったという80代のおじいさんが紹介されていて
今年こそはとリベンジに燃えていたようなのですが、その方がお祭りで歌い手をされている
ということもあり、残念ながら今年も最下位になってしまっていました。
最下位になってしまった人は、お祭りの後に行われる地区の慰労会で
みんなとお酒を酌み交わすことで、背負った厄を払うのだそうです。

ちょっと変わっていて面白いお祭りだなと思ったのですが、参加できるのは
山寺地区に暮らす成人男性、ということなので見ているしかできないというのが
少し残念です。
素敵な伝統行事を、変わらず残していってほしいなと思いました。

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